石見神楽東京社中

【シンポジウム】神代の時代の物語-石見・有福神楽の愉しみ-

公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団では、日本各地の伝統文化を皆様に知っていただけるよう、様々な体感型ワークショップを開催しております。
今回開催するのは、「石見神楽」の講演と公演。
大迫力の神楽を至近距離で見ることのできる機会は今回のみ。
皆様のご来場をお待ちしております。

【概要】
日時:2025年6月28日(土) ①10:00〜13:00 / ②14:00〜17:00
場所:國學院大学 常盤松ホール(渋谷区東4丁目4-15 学術メディアセンター)
参加費:無料(ただし定員に達し次第募集終了)

▼お申込みはこちら
https://peatix.com/event/4397370

【石見神楽とは?】
島根県西部、石見の地に古くから息づく「石見神楽」。
それは、大元神への感謝を捧げるため、数年に一度、村々に神職たちが集い、夜を徹して神事と舞を奉納する、祈りの祭り「大元神楽」が基となっているとも言われています。
神がかりによる託宣も行われ、神の声に耳を澄ませた人々の畏敬と喜びが交差する神聖な時空間。
明治期になると、神職だけでなく一般の人々も舞うようになり、時を超えて舞い継がれてきました。
かつて神職が舞った神々しく優雅な六調子、躍動的な八調子。
そして30を超える演目は、素面で厳かに舞う「儀式舞」と、神話や伝説を題材に神や鬼が躍る「能舞」に大別されます。
秋も深まり鎮守の社に幟が立つと、祭りの開始の合図。高い夜空に響く笛、漆黒の大地を震わせる太鼓。
儀式舞の静けさのあとには、華やかな衣裳をまとった神や鬼が舞台に現れ、子どもも大人も目を輝かせ魅入ります。
本企画では、そのような石見神楽の中から「有福神楽保持者会」を島根からお招きし、悠久のときの中で舞われてきた神楽を東京・渋谷の地でご披露いただきます。
そして、初めて神楽をご覧になる方も、何度も神楽をご覧になったことのある方もお楽しみいただけるよう、第一線で活躍される神楽研究者の解説(ご講演)もお楽しみいただけます。
(photo by 縦糸横糸合同会社 山田雅也)

【神楽の愉しみナビゲーター】
俵木 悟 Hyoki Satoru 先生
1972年千葉県生まれ。1999年、千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了、博士(学術)。
2002年東京文化財研究所研究員を経て、2011年成城大学文芸学部准教授、2018 年より同大学教授。
専門は民俗学・文化人類学、特に芸能伝承、無形文化遺産保護制度の研究。
主な著書に『文化財/文化遺産としての民俗芸能無形文化遺産時代の研究と保護』(2018年、勉誠出版)、『民俗学事典』(共編著、2014年、丸善出版)『民俗小辞典 神事と芸能』(2010年、吉川弘文館)、『日本の民俗9祭りの快楽』(2009年、吉川弘文館)など。

川﨑 瑞穂 Kawasaki Mizuho 先生
1988年東京生まれ。2014年よりソルボンヌ大学(旧パリ第4大学)留学。2016年、国立音楽大学大学院博士後期課程修了、博士(音楽学)。
日本学術振興会特別研究員PD(神戸大学)を経て、現在、防衛大学校、国立音楽大学、聖心女子大学、大妻女子大学、昭和女子大学ほか、多数の講師を務める。川崎市教育委員会文化財調査員(民俗)。
国立音楽大学・有馬賞、ライムンド・シュヴァーガー記念論文賞、国立音楽大学大学院・最優秀賞、遠野文化奨励賞(現・佐々木喜善賞)、日本風俗史学会研究奨励賞、笹川科学研究奨励賞、川崎市文化祭奨励賞、第1回小島美子・藤井知昭記念日本民俗音楽学会賞を受賞。
著書に『徳丸流神楽の成立と展開―民族音楽学的芸能史研究―』第一書房、2018年。
研究者情報:https://researchmap.jp/0820

【有福神楽 短編記録動画の公開】
▼有福神楽『悠久の時を舞う 神楽の心』
https://youtu.be/lfRt0arHD3k